作業記録 特別編 アウディ  

アウディ、VW マルチリンク系 フロントアームブッシュ交換のお問い合わせが増えています。

アウディ A4 A5 A6 A7 フォルクスワーゲン パサートなどの乗り心地の素晴らしさは、
独自の4リンク式サスペンションの影響が大きいです。

複数有るリンクのブッシュは常に車重を支えている為に、年数が進むと、ブッシュ劣化は必然で
乗り心地の悪化、ふらつき、ブレーキング時の振動、タイヤの片減りなどが現れます。

ディーラー様の推奨するアームごとの交換となりますと、とても大きな費用がかかりますが
ブッシュ単品なら価格も安く、トータル費用で考えてもかなり安く済ませられます。


症例をいくつかご紹介します。

アウディ A4  8K  アバント S4に

フロントアッパーアーム ブッシュを交換しました。

コントロールアーム と呼ぶ事も有ります。

アウディ、ワーゲンの高級車で採用している

こんな形のマルチリンク式のサスペンションです。
重たい車重をこんなに細いアルミ製のアームで

支えているから、その関節に有るゴムブッシュの

痛みは早く、ローダウンしてなくても、5.6万キロで

こんな状態になっているはずです。
通常ブレーキングの影響を大きく受ける後ろ側が

早く痛むと思いますが、ブッシュの価格は安いから

同時に交換した方が無難です。

外したアッパーアームと交換するブッシュを

並べた画像です。

よく見ると分かりますが、新品はゴム密度の影響で

楕円形になっています。
この形状のアームは、ブッシュを打ち抜く事は比較的

簡単なのですが、上に書いたとおり、

楕円形を真円の穴に圧入しますから

圧入に神経を使います。
新品ブッシュを圧入したアッパーアームを

車両に取り付けして

1G状態で締め付けします。
アライメントも厳密に調整して終了です。

走りの違いはきっと分かって頂けると思います。
外したブッシュを見ると気になるヒビ割れが目立ちます。


5万キロくらい乗っているアウディはみんな

こんな状態だと思います。

ディーラー様だと、アーム交換だから部品代は高いし

多くの店舗はアライメントテスターも所有してないのに

作業料金は高額なのだと推測されます。
フロントショック下のブッシュ

ロアアーム側のブッシュも、

常に大きな力がかかっているから交換したい場所です。
アウディ A4  8K  セダン S4に

フロントアッパーアーム 

ロアアーム前後 

フロントウィッシュボーンリンク部

リアウィッシュボーンリンク部

ブッシュを交換しました。

フロント関係は、これだけで充分です。

今回は、マイレ製HDブッシュを使います。
アッパーアームのブッシュは、やはりビ割れしています。

ココは、ハンドルを動かすたびに、相当な力がかかる場所

痛むのは当然ですね。
ロアアームのブッシュもヒビ割れが有ります。

ショック下部は、どうしてもダメージが進みますね。
ロアアームリア側を外す事が難しく

遮熱板を外さないと、ボルトが抜けない。

遮熱板を外す為に、下回りの外すパーツは多数有り

これだけで時間がかかります。
ロアアーム前側を外す事もさらに難しく

ボルトを抜く為に、ステアリングラックを移動しないといけない

その為にスタビブラケットも外す、これまた時間がかかります。
アンダーカバーを外し、クロクメンバー補強バーを外し、

遮熱板を外し、ステアリングラックを移動して

ようやく内側のボルトが抜けました。
今回は、このまま空中で圧入プレスで交換しました。

アームを外してプレス機を使った方が早いのかも

でも、ドライブシャフト干渉の問題も有るし。

これから経験を積んでゆきます。
新品ブッシュに交換が出来ました。

リア側の大きなブッシュは圧入の力もかなり必要でした。


ここの交換は、フレス機の方が楽でしょうね。
ロアーに比べると、アッパー側の交換は何でもなく

普通に作業できるから楽ですが、アームもブッシュも

アルミ製なので、非常に神経を使います。
1G状態を作って各部を締め付け。

アライメントも厳密に調整して終了しました。

その走りは、かなり変わったと思います。

新車のように、乗り心地も良く、カッチリ感も出た事と

思います。これはかなりお勧めですよ。
外したノーマルブッシュ達です。

お疲れ様でした。
こちらは、A4 8K  アヴァント に

KONI スペシャルアクティブ ショック を装着

前後のアッパーマウント、バンプラバー

フロント周りのブッシュ一式をご用意した内容です。


(下図の赤丸の部分全て)


思うより高くないと思いますし、

このくらい交換するとかなり快適になります。
各アームを外してプレスでブッシュ交換

一番難しいところは、右後ろのアームを外すところ

ステアリングラックのユニバーサルジョイント

遮熱板まで外して、ようやく外れます。
各部を1Gで締め付けして

アライメントもきっちり調整して終了です。
こちらは、A4 8K 1.8ワゴン に

KONI STR.T ショック を装着

前後のアッパーマウント、バンプラバー

フロント周りのブッシュ一式をご用意した内容です。


(下図の赤丸の部分全て)


とスタビブッシュもご用意しました。


このくらい交換するとかなり快適になります。
A4はロアアームを外す事が少し難しいです。

補強バー、遮熱板とか多数のパーツを外す必要が有ります。

外れてしまえばプレスを使う作業は慣れているから

素早く交換出来ます。
外したノーマルパーツ達

お疲れ様でした。
こちらは、A4 セダン 8W  Sラインに

ショック関係とブッシュ関係をご用意したケースです。

8K と似たような内容になります。
フロント ドライブシャフト アウターブーツの交換も

お引き受けいたします。


国産みたいにゴムじゃないからか、

よくグリースの出ているクルマを見かけます。
タイヤを外す機会が有ったら、この付近が

ドロドロになっていないか見てくださいね。
フロントロアアーム後側

リアウイッシュボーンリンクのブーツ破れ修理

ここのブーツは単品での販売が無い為に、

ディーラーさんでは、アームごと 56000円くらいの

部品を購入して交換になりますが

当社でブーツのみの交換が可能です。


これなら、50000円近く節約できると思います。
アウディ RS7 4GCRDC に

フロント関係のブッシュ類の交換と

スプーン リジカラを装着したケース

フラつくから見て欲しいと言われて、これだけ交換しました。

お客様は、当社の駐車場を出る瞬間に

違いが分かったとお喜びでした。

すごく乗り心地も良くなったとの事でした。

以下に、アウディ A4 8K フロントアーム 純正パーツの部品図と参考価格を記載しました。 車体ナンバーにより、価格は変わるとお考え下さい。



お客様がご用意されたアーム類を持ち込みいただき、当社でブッシュだけ交換する作業もお引き受けいたします。

アウディのアライメント調整もお任せ下さい。かなりの台数の実績がございます。

 

  

  

 

 

 

 

 

 



高精度のアライメントテスターを使用して厳密に調整いたします。



バネ スプリングを縮めるコンプレッサーもこれだけの種類を持っています。

 

ご要望の多いブッシュ交換の為、本格的な国産プレス機、ブッシュ交換用の特殊工具も持っています。


お見積をご希望の方は、車体ナンバーを記載してメール頂けると助かります。
事前に状態をちょっと見て欲しいと言う方は、出来るだけご予約の上でご来店くださいませ。


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